入院一日1万円という常識?

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

今日は立冬です。季節は完全に冬に入ったのかもしれませんね。この記事は水戸で書いていますが今日の水戸は最高気温が14℃で最低気温が3℃だそうです。暖かくして一日を過ごしましょう。

さて、寒くなってくると風邪をひいたり、インフルエンザにかかったりと何かと病院に行く機会が増えるかと思います。皆さんは病院に行くときに必ず持っていくものがありますよね?何だと思いますか?

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答えは健康保険証です。日本は国民皆保険と言って必ず全員が健康保険に加入しています。この健康保険証(以下保険証)って実はどの民間生命保険に比べてもすごい機能を持っているってご存知でしたか。例えば皆さんが病院で診察を受けます。会計の際に支払うお金は実際にかかったお金の3割だけです。残りの7割は加入している保険証(保険組合)が支払っています。

通称3割負担というこの制度ですが意外と知らない方が多いので、もしご存じなかった方はこの機会に覚えておくことをおススメします。

3割負担だけでも手厚い保障ですが、実は保険証にはもう一つすごい保障があります。高額療養費という制度がそれにあたります。聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、この制度は入院等で一か月に支払う医療費が一定金額を超えた場合、後から戻ってくる制度です。

制度の概要等、詳しくは協会けんぽさんのHPをご参照ください

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(標準報酬月額28万~50万円の方)
(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)

80,100円+(総医療費-267,000円)×1%

上記は一般的な収入の家庭の例ですが、要は月に約9万円以上医療費がかかった場合、戻ってくるということです。すごい制度だと思いませんか?

ただ、戻ってくるのは医療費だけですので入院した場合の差額ベット代や食費、身の回りの物などの代金は自分持ちです。だから、民間保険会社も入院一日1万円必要ですよと言って医療保険を販売しています。

と、ここまでは国民健康保険と協会けんぽに加入している方の話です。

健康保険には

国民健康保険(自営業者の方など。市町村が運営しています)

全国健康保険協会(通称協会けんぽ。中小企業の方が加入していることが多いです)

組合健保(大企業などが独自で組合を作り健康保険を運営しています)

この3種類がありますが組合健保だった方は、保険料の節約のチャンスかもしれません。組合健保の場合通常の高額療養費制度に加え、付加給付と呼ばれる独自の給付制度を備えたところが多いです。例えば日本が世界に誇る大企業のトヨタ自動車の保険組合では自己負担が月額2万円までとなっています。ソニーの保険組合も2万円が自己負担限度です。

協会けんぽや国民健康保険の方は月の自己負担額がMAX約9万円

トヨタやソニーにお勤めの方は月の自己負担額がMAX2万円

ということは、トヨタやソニーにお勤めの方は入院一日1万円まで必要ないということになります。大企業の福利厚生はすごいですね。

皆さんもご自身の保険証を今一度確認していただき、もし組合健保だった場合は各健康保険組合のHPをにアクセスし、高額療養費の付加給付のページをチェックしてみることをおススメします。

 

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