10月からフラット35が変わりました

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

 

大型の台風が関東に上陸しましたが、皆さんのお家に被害はなかったでしょうか?

台風の強風による雨漏りや、床上浸水等の被害に遭われた方は火災保険の支払い対象になる場合がありますのでお問い合わせください。

久しぶりの更新となってしまいましたが、今回のブログは10月から仕組み改訂されたフラット35について書いていきます。

 

今回の改訂で大きく変わった点は下記の通りです。

①団信保険料の値下げ

②団信の仕組み改良

以上の二点です。

 

①団信保険料の値下げとは

フラット35と民間金融機関(〇〇銀行)の住宅ローンの大きな違いの一つなのですが、フラット35の団信は任意加入(入るかどうかをこっちで決められる)です。一方、民間金融機関は団信強制加入となっています。

任意加入ということは団信の保険料を自分で払うしかありません。対して民間金融機関は保険料を貸す側が負担してくれます。

この自腹を切るしかない団信保険料がそれなりに高かったのです。その保険料は次の式で成り立ちます。

借りている金額×0.358%=団信保険料

例えば

3000万×0.358%=107,400円(1年分の年払い)

もちろん借りている金額に対して掛け算して行くので、年数が経ち残りのローンが減ってくれば保険料も下がっていきます。ただし、総額で比較すると40歳未満でタバコを吸わない人は生命保険で代用した方が安かったりしました。

 

というのが2017年9月までのフラット35団信の保険料だったのですが、これが値下がりしてさらに毎月の返済に組み込まれるようになりました。

 

わかりやすく先ほどと同じ3,000万円を借りた場合を例にしたのが以下の表です。

 

2017年9月 2017年10月
金利 1.08% 1.36%
団信非加入時 1.08% 1.16%
団信加入時実質金利 1.438% 1.36%
3,000万円を35年間で借りた場合の毎月返済額 85,808円 89,811円
35年間の団信総額 1,982,600円 1,681,260円

 

表の通り新しい団信のほうが安くなっています。さらに今までは年払いだった保険料が毎月払いに変わりました。

任意加入という条件は変わりませんので、フラットの団信に入らないという選択もありますが、その際は金利から0.28%引かれるわけではなく、0.2%引きとなりますのでご注意ください。

 

②団信の仕組み改良とは

すでにお伝えしたように団信保険料は実質値下げとなりましたが、値下げしたにもかかわらず保障内容は改良されています。詳しくは下記リンクをご覧ください。

http://www.flat35.com/topics/topics_201703_danshin.html

これまでは団信契約者(ローンを借りている名義人)が亡くなるか、高度障害に該当しないと保険金が支払われませんでした。

今度の新団信では亡くなってしまった時と高度障害に加えて、身体障害でも保険金が支払われるように改良されました。個別の症例についてここでは省略しますが、保障内容が良くなったにもかかわらず、保険料が値下げというのは中々にお得です。

 

これまでフラット35は競合していた民間金融機関の全期間固定商品に実質金利で負けっぱなしでしたが、団信保険料の値下げと保障内容の改良で十分戦える商品となりました。

相変わらず審査対応も柔軟なようですので、これから住宅ローンの見直しや新築・新規購入を検討中の方はフラット35も候補に入れてみてください。

 

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