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変動金利の定価

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

桜が咲きました。春ですね~。今年は両親を連れてお花見に行ってこようとおもいます。

ちなみに茨城県は3月末には満開になるようです。

 

さて今日は、住宅ローン利用者永遠の課題。

変動vs.固定どちらがいいの?2019春をお届けしようと思っていましたが

「固定金利はわかるけど、変動金利ってそもそも何が変動するの?」

という質問をよくいただくので、今日はそこを解説していきます。

 

これから住宅を購入する方はおそらくほとんどが消費税10%で購入することになると思います。

住宅ローン減税の延長や、すまい給付金の受給者拡大など何かと救済措置が取られていますが、

住宅ローン利用者最大の敵は金利の上昇であることに間違いはありません。

 

金利が上昇した場合、返済総額が上がってしまうのが変動金利なのですが、

そもそもの仕組みをご存じない方が結構いらっしゃるので改めて解説します。

 


 

モノには何でも「定価」というものがあります。

例えばコンビニでペットボトルのお茶を買うと商品にもよりますが、150円(定価)くらいします。

一方、スーパーで買うと100円を切っていたりします。

スーパーは定価から50円引いてくれているわけですね。

買うものは同じでも買う場所・お店によって売値が異なる。

 

変動金利にも同じことが言えるのです。

ネットで検索すると0.5%なんていう商品もありますが、あれは定価から値引きされた金利です。

では、変動金利の定価はどのくらいかというと、金融機関により多少の違いはありますが、

おおむね2.475%です。

 

定価(基準金利)2.475%-値引き(優遇金利)1.975%=0.5%

 

こんな仕組みであの低い金利は出来ているわけです。

では、上昇するかもしれない金利というのはどこの部分を言っているのでしょうか?

答えは、定価(基準金利)部分が上昇するかもしれないと言われています。

 

変動金利を借りた場合、金融機関とお客様は

「どんなに定価(基準金利)が上がっても、約束した値引き(優遇金利)は変わりません」

ということになります。

金融機関からすると

「定価(基準金利)が上がってもきちんと返してくださいね。定価はこちらで決めますから」

いい方は悪いですが、こんな仕組みです。

住宅ローンの相談をされる方に、今のような話をすると大体の方がご存じないことが多いです。

ちょっと怖いですね…。

 


 

では、上がるかもしれないと言われている定価(基準金利)はいつ上がるのか?

ということになりますが、こればかりは分かりません。

各金融機関は短期プライムレート(通称短プラ)という金利を基準に

住宅ローンの定価(基準金利)を決めていますが、今のところ主要銀行の短プラは

10年間変わっていません。このまま変わらなければ変動金利は美味しいですが、

住宅ローンは長期に渡って返して行くものですので、

将来的に金利の上昇は可能性としてあることは事実です。

 

他にも変動金利には5年ルールや125%ルールなどもありますので変動金利を検討されている方で

詳しく知りたい方はご相談頂ければと思います。

 

最後によくある質問として「栗山さんが家を建てるなら変動と固定どっちを選びますか?」

ということを聞かれますが、今すぐに3000万円以上の家を建てるのであれば

全期間固定を迷わず選択します。

もし、田舎で土地込の中古住宅1000万円くらいであれば変動を選択します。

 

ご自身の年収と購入予定・借り入れ予定の金額を把握し、どこまでリスクを背負えるかが

変動と固定を決めるうえで重要だと考えます。変動=ダメということでは無いので、

人によってベストは違うと考え商品選択をしてください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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ライフプランは必要か?

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

今週の中ごろには東京でも桜の開花宣言が出されるようですね。

日ごとに暖かくなっていく季節はとても気持ちがいいものですが、

相変わらず花粉症に悩まされています(笑)

 

さて、今日はライフプランについて書いていきたいと思います。

 

 

会社経営者の方や経理のお仕事をされている方は、キャッシュフローという言葉を聞いたことがあると思います。

現金の流れを表すもので、売り上げ等の入ってくるお金から支払った経費を引き、いくらお金が手元に残るかを出していくものなのですが、これの家計版がライフプランと呼ばれるものです。

 

家計版ですので、お給料やボーナス・臨時収入から必要になる生活費や教育費を差し引き、単年ごとに収支を出すのですが、将来の予測も同時に出していきます。

 

例えば3000万円の住宅ローンを組んだ場合、今月のフラット35金利で計算すると35年借入で

毎月88,512円を支払っていきます。

この毎月88,512円を35年にわたって支払っていった場合、家計が破たんすることはないか?

キツイ生活になってしまわないか?等をシミュレーションしていきます。

もちろん将来お給料が上がるか?といったことや、物価の変動も加味して作成します。

一般的にライフプランを作成した上で、家計が赤字になったり、

生活が苦しくなったりするような

結果が見えているのであれば、住宅購入を見送るのが得策です。

苦労して家を買ってもその後にもっと苦労するようなことが待っているようでは、

何のために家を買ったかわからないですからね。

 

ですので、家を買ったり、大規模なリフォームをしたり等の大きなお金が出て行く時や

それに伴う借り入れを起こす場合、ライフプランの作成をすることを強くおススメします。

もちろんあくまで机上の計算ではありますので、ライフプラン通りに生活が推移していく

わけではありませんが、一定の指標にはなってくれます。

 

ライフプランの作成はFPに作成を依頼することもできますが、

最近では無料のライフプランアプリやフリーのエクセルシートなどもありますので、

自信のある方はお金をかけずに作成することも可能です。

私のお客様でもご自身で作成し、第三者の意見を確認するため相談を依頼されることも

多くなりました。

 

最後にライフプランの注意点ですが、住宅などの大きなものを購入し、

明らかに家計が破たんするようなケースを破綻しないように修正することは簡単です。

もし、ライフプランの作成を依頼する場合、作成する方がどこを向いて作成しているのかを

よく確認した上で指標としてください。

 

次回は変動金利vs.固定金利2019春をお届けしようと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ツナリバへ相談する!

 

2019年の住宅ローン事情

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

昨年からかなり時間が経ってしまいましたが、ブログを再開したいと思います。

実は昨年の夏から父の介護が必要になってしまい、ブログ更新がすっかり滞ってしまいました…

家族に介護を必要とする人が存在すると、なかなか思うように仕事やプライベートが進まず、

どうしても「後回し」にしてしまう物事が出てきてしまうものです。

そんなわけでブログをずっと更新しておりませんでしたが、最近は暖かくなってきたこともあり、

父の具合も少し落ち着いてきたので、ちょこちょことブログを書いていこうと思います。

家族の介護についても機会があれば書いていこうと思いますので、

今後とも末永いお付き合いをお願い致します。

 

そんな復活第一回目の今回は2019年の住宅ローン事情(春編)をお届けします。

 

2019年も今のところ相変わらず超低金利が続いています。

価格ドットコムなどの比較サイトを見て頂ければよく分かりますが、

記事を書いている2019年3月2日現在で0.447%という商品があります!

この商品は某ネット銀行の変動金利商品ですが、大体比較サイトでは1位か2位にランクインされていることが多く、世間の注目も高い商品です。

 

一方固定金利のフラット35はどうかというと、

2018年に比べ金利が下がりました。

長期金利の低下なども原因の一つかと思いますが、

2018年の最低金利(21年以上借り入れ9割以下)が7月・8月の1.34%

2019年の1月金利は1.33%!!

ちなみに今月(2019年3月)の金利は1.27%まで下がっています。

 

もし、フラット35を返済中の方がいらっしゃれば、条件をよく検討したうえで借り換えに動かれたほうが良いのではないかと思います。金利0.1%の違いはとてもとても大きいものがあります。

一方で新築の方はよりフラットを選びやすい状況になったとも言えると思います。

 

変動・固定双方にメリットデメリットがありますので、もし迷われている方がいらっしゃればお気軽にご相談ください。

次回は投資について書いていく予定です。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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フラット35の団信と生命保険の収入保障保険を比べてみた

こんにちは!

ツナリバ代表の栗山です。

 

すっかり春ですね。という書き出しを考えていましたが、今日は冬に逆戻りです。

冬物のクリーニングはもう少し待った方がよさそうです。

 

さて、先週のメルマガでは「疾病団信」についてお届けしましたが、

今回はフラット35の団信代わりに民間の生命保険商品である

収入保障保険に加入するとどうなるの?

という点をお届けします。

2018年4月から各社改定される保険料をもとに比べてみました。

 

それでは行ってみましょう!

 

 

フラット35は任意加入の団信ですから、

民間の生命保険と総額を比較して加入することをおススメいたします」

こんなセールストークを保険屋さんはよく使いますが、正解と言えば正解ですし

間違いと言えば間違いです。

聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

フラット35の団信は昨年の9月まで、毎月の返済とは別払いで、しかも年払い。

10月の改定後は毎月の返済に組み込みとなり、保険料も値下がりしました。

しかし、年齢によって保険料が変わることはありません。

もちろん民間の生命保険は若ければ若いほど保険料が安いです。

 

そこで年齢の若い方がフラット35を借りる際には、

先ほどのセールストークで収入保障保険を進める方が多かったのですが、

2017年10月改定でフラット35の団信が値下がりしたため

以前より提案できる年齢層が狭くなりました。

 

例えば30歳の男性が2018年3月にフラット35・返済期間35年で3,000万円借りたとします。

2018年3月の金利は1.36%ですが、団信に加入しないと0.2%下がります。

団信付き(1.36%)
毎月返済額:89,811円(利息合計:6,650,533円)

団信無し(1.16%)
毎月返済額:86,941円(利息合計:5,630,333円)

団信の総額は1,020,200円

ということで35年間で総額102万円ほどが団信保険料となります。

 

これを収入保障と比べてみると

某損保系生保の収入保障保険

30歳男性・保障月額9万円で35年間

非喫煙者・健康体特約を付けた場合

月払い:2,754円

35年間の総額:1,156,680円

となりフラット35の団信に保険料で負けます。

 

計算してみたところ27歳男性で非喫煙者・健康体特約が使えた場合

35年間総額で1,009,260円となるため、男性に限って言えば27歳以下の方

でないと、民間の生命保険での代替えは難しかったのが2018年3月まででした。

 

ところが先にもお伝えしたように、4月から保険料が改定となり

死亡保険は各社5%~10%程度の値下げとなります。

この新保険料もとに計算すると以下のようになります。

 

某損保系生保の収入保障保険

30歳男性・保障月額9万円で35年間

非喫煙者・健康体特約を付けた場合

月払い:2,142円

35年間の総額:899,640円

3月までの保険料と比べるとフラット35の団信に保険料で勝つことが出来ます。

ちなみに男性に限って言えば32歳くらいが分岐点でした。

 

いかがだったでしょうか?

保険料改定により団信を選択できる年齢層が広がったと思います。

 

ですが、フラット35の団信は10月改定から保障範囲も広くなりましたので

保険料だけの単純比較では説明できない部分もあるかと思います。

また、収入保障保険も各社から様々な商品が販売されていますので、

自分自身のライフプランをよく考え、最適な団信を選択してください。

 

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10月からフラット35が変わりました

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

 

大型の台風が関東に上陸しましたが、皆さんのお家に被害はなかったでしょうか?

台風の強風による雨漏りや、床上浸水等の被害に遭われた方は火災保険の支払い対象になる場合がありますのでお問い合わせください。

久しぶりの更新となってしまいましたが、今回のブログは10月から仕組み改訂されたフラット35について書いていきます。

 

今回の改訂で大きく変わった点は下記の通りです。

①団信保険料の値下げ

②団信の仕組み改良

以上の二点です。

 

①団信保険料の値下げとは

フラット35と民間金融機関(〇〇銀行)の住宅ローンの大きな違いの一つなのですが、フラット35の団信は任意加入(入るかどうかをこっちで決められる)です。一方、民間金融機関は団信強制加入となっています。

任意加入ということは団信の保険料を自分で払うしかありません。対して民間金融機関は保険料を貸す側が負担してくれます。

この自腹を切るしかない団信保険料がそれなりに高かったのです。その保険料は次の式で成り立ちます。

借りている金額×0.358%=団信保険料

例えば

3000万×0.358%=107,400円(1年分の年払い)

もちろん借りている金額に対して掛け算して行くので、年数が経ち残りのローンが減ってくれば保険料も下がっていきます。ただし、総額で比較すると40歳未満でタバコを吸わない人は生命保険で代用した方が安かったりしました。

 

というのが2017年9月までのフラット35団信の保険料だったのですが、これが値下がりしてさらに毎月の返済に組み込まれるようになりました。

 

わかりやすく先ほどと同じ3,000万円を借りた場合を例にしたのが以下の表です。

 

2017年9月 2017年10月
金利 1.08% 1.36%
団信非加入時 1.08% 1.16%
団信加入時実質金利 1.438% 1.36%
3,000万円を35年間で借りた場合の毎月返済額 85,808円 89,811円
35年間の団信総額 1,982,600円 1,681,260円

 

表の通り新しい団信のほうが安くなっています。さらに今までは年払いだった保険料が毎月払いに変わりました。

任意加入という条件は変わりませんので、フラットの団信に入らないという選択もありますが、その際は金利から0.28%引かれるわけではなく、0.2%引きとなりますのでご注意ください。

 

②団信の仕組み改良とは

すでにお伝えしたように団信保険料は実質値下げとなりましたが、値下げしたにもかかわらず保障内容は改良されています。詳しくは下記リンクをご覧ください。

http://www.flat35.com/topics/topics_201703_danshin.html

これまでは団信契約者(ローンを借りている名義人)が亡くなるか、高度障害に該当しないと保険金が支払われませんでした。

今度の新団信では亡くなってしまった時と高度障害に加えて、身体障害でも保険金が支払われるように改良されました。個別の症例についてここでは省略しますが、保障内容が良くなったにもかかわらず、保険料が値下げというのは中々にお得です。

 

これまでフラット35は競合していた民間金融機関の全期間固定商品に実質金利で負けっぱなしでしたが、団信保険料の値下げと保障内容の改良で十分戦える商品となりました。

相変わらず審査対応も柔軟なようですので、これから住宅ローンの見直しや新築・新規購入を検討中の方はフラット35も候補に入れてみてください。

 

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