こんにちは!
ツナリバ代表の栗山です。
すっかり春ですね。という書き出しを考えていましたが、今日は冬に逆戻りです。
冬物のクリーニングはもう少し待った方がよさそうです。
さて、先週のメルマガでは「疾病団信」についてお届けしましたが、
今回はフラット35の団信代わりに民間の生命保険商品である
収入保障保険に加入するとどうなるの?
という点をお届けします。
2018年4月から各社改定される保険料をもとに比べてみました。
それでは行ってみましょう!
「フラット35は任意加入の団信ですから、
民間の生命保険と総額を比較して加入することをおススメいたします」
こんなセールストークを保険屋さんはよく使いますが、正解と言えば正解ですし
間違いと言えば間違いです。
聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
フラット35の団信は昨年の9月まで、毎月の返済とは別払いで、しかも年払い。
10月の改定後は毎月の返済に組み込みとなり、保険料も値下がりしました。
しかし、年齢によって保険料が変わることはありません。
もちろん民間の生命保険は若ければ若いほど保険料が安いです。
そこで年齢の若い方がフラット35を借りる際には、
先ほどのセールストークで収入保障保険を進める方が多かったのですが、
2017年10月改定でフラット35の団信が値下がりしたため
以前より提案できる年齢層が狭くなりました。
例えば30歳の男性が2018年3月にフラット35・返済期間35年で3,000万円借りたとします。
2018年3月の金利は1.36%ですが、団信に加入しないと0.2%下がります。
団信付き(1.36%)
毎月返済額:89,811円(利息合計:6,650,533円)
団信無し(1.16%)
毎月返済額:86,941円(利息合計:5,630,333円)
団信の総額は1,020,200円
ということで35年間で総額102万円ほどが団信保険料となります。
これを収入保障と比べてみると
某損保系生保の収入保障保険
30歳男性・保障月額9万円で35年間
非喫煙者・健康体特約を付けた場合
月払い:2,754円
35年間の総額:1,156,680円
となりフラット35の団信に保険料で負けます。
計算してみたところ27歳男性で非喫煙者・健康体特約が使えた場合
35年間総額で1,009,260円となるため、男性に限って言えば27歳以下の方
でないと、民間の生命保険での代替えは難しかったのが2018年3月まででした。
ところが先にもお伝えしたように、4月から保険料が改定となり
死亡保険は各社5%~10%程度の値下げとなります。
この新保険料もとに計算すると以下のようになります。
某損保系生保の収入保障保険
30歳男性・保障月額9万円で35年間
非喫煙者・健康体特約を付けた場合
月払い:2,142円
35年間の総額:899,640円
3月までの保険料と比べるとフラット35の団信に保険料で勝つことが出来ます。
ちなみに男性に限って言えば32歳くらいが分岐点でした。
いかがだったでしょうか?
保険料改定により団信を選択できる年齢層が広がったと思います。
ですが、フラット35の団信は10月改定から保障範囲も広くなりましたので
保険料だけの単純比較では説明できない部分もあるかと思います。
また、収入保障保険も各社から様々な商品が販売されていますので、
自分自身のライフプランをよく考え、最適な団信を選択してください。