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車購入をリセールバリューで考える

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

10連休はあっという間でしたね。私は大学時代の友人とBBQを楽しみました。前日から塊のお肉を下茹でして、ケチャップ・ウスターソース・塩コショウ・ニンニク・ショウガを合わせた特製ソースに一晩漬けたものを仕込んで持っていきました。簡単で食材も安い割に美味しいのでお勧めです。

 

さて、今日のブログは住宅ローンや保険の話ではなく、車についてです。実は今車を買い替えようかなと思っているのですが、FP的な視点で車の買い方を考えているところなので、備忘録も含めて皆さんにシェアします。

 

 

皆さんは車を買い替えるもしくは新しく買う場合に何を一番に考えて購入するでしょう?

大体の方が何人乗るのか?車で何をするのか?値段はいくらか?などなど、車の使い方や値段を考えて車種選びをすると思います。当然ですよね。車は道具ですから、用途に合わない道具を購入しても仕方ありません。

 

ただし、その買おうと思っている車は何年くらい乗って、いくらで売却するのか?まで考えて車を購入する方はそう多くはないと思います。何年くらい乗ってというのは考える方もいらっしゃると思いますが、売却するときのことまで考えて車は買った方がいいのではないかと個人的には思います。いわゆるリセールバリューというやつですね。リセールバリューとは、一度購入したものを販売する際の再販価値のことです。数年後下取りや買い取り屋さんに持っていったときにいくらになるかということです。


例えばファミリーカーとしてミニバンを購入するとします。

両側が電動のスライドドアで、ナビが付いていて、安全装備が最新のもので、燃費のいい物。

大体このような条件を出されることでしょう。

 

トヨタならアルファード・ヴェルファイアに始まり、ノア・ヴォクシー・エスクァイア、もう少し小さい車だとシエンタ、タンク・ルーミーが対象車種です。

日産ならエルグランドに始まり、セレナも対象車種です。

ホンダならオデッセイに始まり、ステップワゴン、フリード、軽自動車まで入れるとN-BOXも該当するでしょうか。

スズキには小さいですがソリオがあり、軽自動車だとスペーシアがあります。

ダイハツは軽自動車ですがタントが該当します。

三菱にはデリカがありますね。

マツダとスバルにはスライドドアが残念ながらありません。(OEM車を除く)


このブログは車ブログではないので車種漏れがあった場合は申し訳ないのですが、国産メーカーの場合大体上記の中から選択することになるはずです。この中で、多くの方が乗り換えタイミングとなるであろう、3年・5年後のリセールバリューだけを考えると購入する車はアルファードもしくはヴェルファイアになります。

アルファード・ヴェルファイア(以下、アル・ヴェル)は圧倒的なリセールを誇ります。それはもうミニバンどころかすべての車種の中でもトップクラスにリセールバリューが高いです。国内需要の他に海外へ輸出される需要もある為なのですが、それにしても驚異的です。気になる方はカーセンサーさんなどの中古車検索サイトで他の同価格帯ミニバンと同じような走行距離と初年度登録の車と比べてみてください。

 

と、いうことは逆に中古車でアル・ヴェルを購入すると割高ということになります。中古車を検討されている方は現行ではなく型落ち(それでも十分割高に感じますが…)もしくは違う車種を検討されることをお勧めします。

 

リセールバリューが高いということは同じ距離だけ走っても価値の落ち方が緩やかということになります。

450万円で購入したアル・ヴェルが3年後80%の価値を持っているとしたら1年間の価値減少は30万円となります。同じ450万円で購入した他の車種(具体的な車種名は控えます)が3年後65%の価値を持っているとしたら、1年間の価値減少は52万5千円となり、アル・ヴェルに比べ22万5千円多く価値が減っていきます。

 

「どうせ乗り潰すから気にしない」という方もいらっしゃると思いますが、ローンでの購入を考えた場合、リセールの高い車を選択する意味はますます出てきます。

450万円のアル・ヴェルを頭金なしのフルローンで金利2.9%の7年ローンで購入したとします。毎月の支払いは59,257円です。これを3年間36カ月支払った後のローン残高は約260万円となります。450万円の80%価値が残っているとしたら売却した場合360万円で買い取ってもらえることになります。今から3年後に新しい車が発売された。または家族の状況が変わったなどの際に売却したとしても、ローン残高はきれいに返済でき、さらに100万円ほどお金が戻ってきます。

これがリセール65%の場合292万5千円で売却でき、一応プラスになりますが、同じ借入・同じ金利であるにもかかわらず、リセールのせいでアル・ヴェルに比べると見劣りしてしまいます。もし、3年後に買い替えようと思っても出来ない可能性もありますね。

注:上記の金額は税金等の諸費用を含んでいません。あくまで例としてお考え下さい。

もちろん、途中で事故を起こした場合、フルモデルチェンジがあった場合などは、いくらアル・ヴェルとはいえ、上記のようなリセールにはならない可能性もあります。また、アル・ヴェルなら何でもよいわけではなく特定グレードに特定オプションの組み合わせが必要なようです。ここでは敢えてグレード等の説明はしませんが、車選びの基準にリセールバリューで車を選ぶという判断基準があってもいいのではないでしょうか?

 

アル・ヴェルは確かにリセールバリューも高く、運転もしやすく、いい車ですがそもそもの購入金額は高いです。リセールがいいからといって、無理なローンを組んでまで購入することは当然ながらお勧めしません。上記のフルローンなどは支払っていく余裕のある方はいいと思いますが、自動車ローンに毎月約6万円は平均的な収入の方の場合やりすぎですね。よほど車が好きか、持ち家で住宅ローンの支払いのない場合はいいかもしれませんが…。

もう少しリアルな金額でリセールの高い車種は軽自動車になるかと思います。その中でもホンダのN-BOXのような両側電動スライドドアの車種はリセールの高い傾向にあります。

 

散々リセールについてお話してきましたが、結局車も普通の買い物同様、必要だから買う。という価値観を持っていればよいのです。欲しいから買うではなく、必要だから買うのです。趣味のものなら欲しければ財布が許す限り、もしくは節約しても欲しいなら買っていいと思いますし、現に私も買います。

しかし車の場合、茨城県や千葉県で生活しているとほとんどの方が必需品となります。必需品なので買う必要はあるのですが、よほどの入れ込みがない限り、リセールの極端に低い車は新車で買うべきではありません。

 

どうせ必要なのだから、家計の許す範囲で必要な装備を満たした車の中からリセールの高い車を選択する。このように車選びを進めていくのがFP的な視点から見た車の買い方だと考えます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ちなみにトヨタさんと弊社は何の関係もありません(笑)

また、私自身車は大好きですが、弊社は車屋さんではありませんのでリセールの数値に誤差が生じる場合もあります。本記事のリセールバリューはネット情報と買い取り屋さんの知人からいただいた情報をもとにしています。参考程度にお考え下さい。

 

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