作成者別アーカイブ: 栗山 直樹

栗山 直樹 について

20代30代のための独立系ファイナンシャルプランナー 住宅、保険、年金を専門分野として同世代のお客様の相談・プランニングに日々活動中。一緒に年を取りましょう!

変動金利の定価

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

桜が咲きました。春ですね~。今年は両親を連れてお花見に行ってこようとおもいます。

ちなみに茨城県は3月末には満開になるようです。

 

さて今日は、住宅ローン利用者永遠の課題。

変動vs.固定どちらがいいの?2019春をお届けしようと思っていましたが

「固定金利はわかるけど、変動金利ってそもそも何が変動するの?」

という質問をよくいただくので、今日はそこを解説していきます。

 

これから住宅を購入する方はおそらくほとんどが消費税10%で購入することになると思います。

住宅ローン減税の延長や、すまい給付金の受給者拡大など何かと救済措置が取られていますが、

住宅ローン利用者最大の敵は金利の上昇であることに間違いはありません。

 

金利が上昇した場合、返済総額が上がってしまうのが変動金利なのですが、

そもそもの仕組みをご存じない方が結構いらっしゃるので改めて解説します。

 


 

モノには何でも「定価」というものがあります。

例えばコンビニでペットボトルのお茶を買うと商品にもよりますが、150円(定価)くらいします。

一方、スーパーで買うと100円を切っていたりします。

スーパーは定価から50円引いてくれているわけですね。

買うものは同じでも買う場所・お店によって売値が異なる。

 

変動金利にも同じことが言えるのです。

ネットで検索すると0.5%なんていう商品もありますが、あれは定価から値引きされた金利です。

では、変動金利の定価はどのくらいかというと、金融機関により多少の違いはありますが、

おおむね2.475%です。

 

定価(基準金利)2.475%-値引き(優遇金利)1.975%=0.5%

 

こんな仕組みであの低い金利は出来ているわけです。

では、上昇するかもしれない金利というのはどこの部分を言っているのでしょうか?

答えは、定価(基準金利)部分が上昇するかもしれないと言われています。

 

変動金利を借りた場合、金融機関とお客様は

「どんなに定価(基準金利)が上がっても、約束した値引き(優遇金利)は変わりません」

ということになります。

金融機関からすると

「定価(基準金利)が上がってもきちんと返してくださいね。定価はこちらで決めますから」

いい方は悪いですが、こんな仕組みです。

住宅ローンの相談をされる方に、今のような話をすると大体の方がご存じないことが多いです。

ちょっと怖いですね…。

 


 

では、上がるかもしれないと言われている定価(基準金利)はいつ上がるのか?

ということになりますが、こればかりは分かりません。

各金融機関は短期プライムレート(通称短プラ)という金利を基準に

住宅ローンの定価(基準金利)を決めていますが、今のところ主要銀行の短プラは

10年間変わっていません。このまま変わらなければ変動金利は美味しいですが、

住宅ローンは長期に渡って返して行くものですので、

将来的に金利の上昇は可能性としてあることは事実です。

 

他にも変動金利には5年ルールや125%ルールなどもありますので変動金利を検討されている方で

詳しく知りたい方はご相談頂ければと思います。

 

最後によくある質問として「栗山さんが家を建てるなら変動と固定どっちを選びますか?」

ということを聞かれますが、今すぐに3000万円以上の家を建てるのであれば

全期間固定を迷わず選択します。

もし、田舎で土地込の中古住宅1000万円くらいであれば変動を選択します。

 

ご自身の年収と購入予定・借り入れ予定の金額を把握し、どこまでリスクを背負えるかが

変動と固定を決めるうえで重要だと考えます。変動=ダメということでは無いので、

人によってベストは違うと考え商品選択をしてください。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ツナリバへ相談する!

ライフプランは必要か?

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

今週の中ごろには東京でも桜の開花宣言が出されるようですね。

日ごとに暖かくなっていく季節はとても気持ちがいいものですが、

相変わらず花粉症に悩まされています(笑)

 

さて、今日はライフプランについて書いていきたいと思います。

 

 

会社経営者の方や経理のお仕事をされている方は、キャッシュフローという言葉を聞いたことがあると思います。

現金の流れを表すもので、売り上げ等の入ってくるお金から支払った経費を引き、いくらお金が手元に残るかを出していくものなのですが、これの家計版がライフプランと呼ばれるものです。

 

家計版ですので、お給料やボーナス・臨時収入から必要になる生活費や教育費を差し引き、単年ごとに収支を出すのですが、将来の予測も同時に出していきます。

 

例えば3000万円の住宅ローンを組んだ場合、今月のフラット35金利で計算すると35年借入で

毎月88,512円を支払っていきます。

この毎月88,512円を35年にわたって支払っていった場合、家計が破たんすることはないか?

キツイ生活になってしまわないか?等をシミュレーションしていきます。

もちろん将来お給料が上がるか?といったことや、物価の変動も加味して作成します。

一般的にライフプランを作成した上で、家計が赤字になったり、

生活が苦しくなったりするような

結果が見えているのであれば、住宅購入を見送るのが得策です。

苦労して家を買ってもその後にもっと苦労するようなことが待っているようでは、

何のために家を買ったかわからないですからね。

 

ですので、家を買ったり、大規模なリフォームをしたり等の大きなお金が出て行く時や

それに伴う借り入れを起こす場合、ライフプランの作成をすることを強くおススメします。

もちろんあくまで机上の計算ではありますので、ライフプラン通りに生活が推移していく

わけではありませんが、一定の指標にはなってくれます。

 

ライフプランの作成はFPに作成を依頼することもできますが、

最近では無料のライフプランアプリやフリーのエクセルシートなどもありますので、

自信のある方はお金をかけずに作成することも可能です。

私のお客様でもご自身で作成し、第三者の意見を確認するため相談を依頼されることも

多くなりました。

 

最後にライフプランの注意点ですが、住宅などの大きなものを購入し、

明らかに家計が破たんするようなケースを破綻しないように修正することは簡単です。

もし、ライフプランの作成を依頼する場合、作成する方がどこを向いて作成しているのかを

よく確認した上で指標としてください。

 

次回は変動金利vs.固定金利2019春をお届けしようと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ツナリバへ相談する!

 

お金が無いからこその習慣化

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

すっかり花粉症の季節ですが、皆さんはいかがでしょうか?

私は子どもの頃からの花粉症持ちなので、今も口呼吸で必死にブログを書いています(笑)

さて、今日は資産運用について書いていきたいと思います。

「資産運用 興味はあるけど 金はない」  字余り

 

お茶のペットボトルに書いてありそうな川柳ですが、こんなことを考えている方も多いのではないでしょうか?

事実お客様からも興味はあるけど余裕がない的な話はよくされます。

 

一括して大きなお金を投資することが出来ない。貯金の習慣もない。そんな方は手始めに

ネット証券を活用し、積立NISA口座を開設し、毎月無理ない金額を積み立てるのが一番だと考えます。

 

金額は積立NISAの上限までならいくらでも構いません。余裕のない月は積立金額を減らしても構いません。とにかくまずは初めてみる。ネット証券にログインし、価格の動きをわからなくてもいいから見てみる。これを習慣化していく。たったこれだけです。

 

やってみて興味がわいてくれば自分で調べたり、勉強したりして金額を増やしたり、一括で個別銘柄を購入してみたり、ポートフォリオのリバランスをしてみたり等々…進んで行けばよいと考えます。

ちなみに、ネット証券をおススメする理由は単純で手数料が安い。余計な営業や勧誘がない。自分のタイミングで売買が出来る。これらのことからネット証券のご利用をおススメします。

 

さて「毎月積み立てるのが大事なのはわかったけど、何を買えばいいの?」

 

こんな疑問を持たれたのではないでしょうか? 結論からお話すると、

初めは世界株式インデックスファンドがよろしいかと思います。

似たような名前のファンドはたくさんありますので、その中で信託報酬や購入手数料等の経費の低いファンドを選択し、積立を開始してください。

「検索したけどわからないよ…」という方はご相談ください。

 

と、ここまで書いてきましたが、意外とネット証券口座を開設している方はお客様の中でも多くいらっしゃいます。ただ、実際に活用している方は少ない印象です。もし、これを読んでいる方の中ですでに口座を開設済みであれば、あとは入金して購入するだけです。

まだ開設していない方は、今すぐこのブログを閉じて「ネット証券」と検索してください(笑)

ちょっと長くなってしまったので今回はこの辺で。

 

*今回の記事は資産運用初心者の方に向けて書いています。特定銘柄の推奨や、投資結果を保障するものではありませんのでご了承下さい。なお、私は株式や投資信託の販売を行ってはおりません。

 

次回はライフプランについて書いていく予定です。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ツナリバへ相談する!

2019年の住宅ローン事情

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

昨年からかなり時間が経ってしまいましたが、ブログを再開したいと思います。

実は昨年の夏から父の介護が必要になってしまい、ブログ更新がすっかり滞ってしまいました…

家族に介護を必要とする人が存在すると、なかなか思うように仕事やプライベートが進まず、

どうしても「後回し」にしてしまう物事が出てきてしまうものです。

そんなわけでブログをずっと更新しておりませんでしたが、最近は暖かくなってきたこともあり、

父の具合も少し落ち着いてきたので、ちょこちょことブログを書いていこうと思います。

家族の介護についても機会があれば書いていこうと思いますので、

今後とも末永いお付き合いをお願い致します。

 

そんな復活第一回目の今回は2019年の住宅ローン事情(春編)をお届けします。

 

2019年も今のところ相変わらず超低金利が続いています。

価格ドットコムなどの比較サイトを見て頂ければよく分かりますが、

記事を書いている2019年3月2日現在で0.447%という商品があります!

この商品は某ネット銀行の変動金利商品ですが、大体比較サイトでは1位か2位にランクインされていることが多く、世間の注目も高い商品です。

 

一方固定金利のフラット35はどうかというと、

2018年に比べ金利が下がりました。

長期金利の低下なども原因の一つかと思いますが、

2018年の最低金利(21年以上借り入れ9割以下)が7月・8月の1.34%

2019年の1月金利は1.33%!!

ちなみに今月(2019年3月)の金利は1.27%まで下がっています。

 

もし、フラット35を返済中の方がいらっしゃれば、条件をよく検討したうえで借り換えに動かれたほうが良いのではないかと思います。金利0.1%の違いはとてもとても大きいものがあります。

一方で新築の方はよりフラットを選びやすい状況になったとも言えると思います。

 

変動・固定双方にメリットデメリットがありますので、もし迷われている方がいらっしゃればお気軽にご相談ください。

次回は投資について書いていく予定です。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

フラット35の借り換えなら! ツナリバに相談を申し込む!

 

新電力に変える=月5%の節約

こんにちは!

ツナリバの栗山です。

 

春はいつの間にか終わり、つくばでも夏日を記録する日がやって来ました。

冷房を入れた方も多いのではないでしょうか?

今日は冷房も含めた電気代のお話です。

 

それでは行ってみましょう!

 

 

 

ガソリンスタンドやケータイキャリアでも盛んに宣伝していますが、

新電力に切り替えるとほとんどの家庭で電気代は安くなります。

(ただし、オール電化の家はこれ以上安くなりませんので今のまま東電と契約を続けてください)

特にこれからの時期エアコンもフル稼働になるので、効果は非常に高いです。

 

と、私は思っていますがイマイチ新電力が普及していません。

下のグラフは新電力の契約件数と契約率です。

経済産業省HPより

 

ようやく10%を超えたというところです。

なぜ爆発的な普及が無いかというと、単に電力会社が儲からないということもあると思います。

大きなビルや工場などの高圧電力は、削減効果も高く、新電力を販売する各社も儲けが大きい

ですが、家庭向けの低圧はほとんど儲けが無いようです。

 

知人から聞いた話では

個人のお客様から契約を一件頂いて、もらえる報酬は300円ほど・・・

さすがにこれではお客様に進んで営業をかける人は少ないはずです。

 

ですが、お客様である皆さんはわずかな手間で、電気代が平均月5%安くなります。

月に電気代を10,000円使っていれば、毎月500円安くなるわけです。

 

ショボいと思うか、大きいと思うかあなたはどちらでしょうか?

月500円安くなるのがずっと続くわけです。

 

住宅ローンや保険の見直しも大切ですが、案外身近な

光熱費もバカにできない今日はそんなお話でした。

 

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