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金は命より重くない。

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

 

早いもので2017年も折り返し地点に来ました。ここ最近はご相談を受けていたお客様がほぼ解決し、のんびりとした日々を送っています。今年は資格試験が2つほど控えているのでこの機会を利用して勉強です。

ただ、昔からそうなのですが家で勉強しようとするとどうにも集中できない性格で、すぐにネットサーフィンをしたり本を読んでしまったりと、やることの優先順位が狂ってしまいます。今日はそんな優先順位についてのお話です。

私はお客様に住宅ローンや保険、家計の診断をしていますが、その際にほぼ必ずライフプラン表を作成しています。そのライフプランを作る際に必ず決めている優先順位があります。ライフプランとはお金の入り方(収入)使い方(支出)の未来予想図ですので、人によって優先することは様々です。例えば老後が不安なのでたくさん貯金したいであるとか、多少無理しても理想の家に住みたいとか、いい車に乗りたいから家は小さくていいなど、これまで累計で500世帯以上相談に乗ってきましたが本当に人によります。

人によりますが、お客様からの話を聞いたうえで必ず私の優先順位のお話をしています。私がライフプランを組む上での優先順位は以下の通りです。

 

①お客様と家族が健康でストレスの少ない生活を過ごすためのお金がある事

②お客様が家族や友達、大切な人と楽しく過ごすためのお金がある事

③お客様と家族の生活費が最低6か月分確保してあること

④お客様と家族が万一の際お金に困らないこと

⑤お客様と家族が将来お金に困らないこと

 

この①~⑥が私の優先順位です。

順位1位は私の経験からですが、何といっても人間体と心が資本です。会社を首になっても、自分の会社が倒産しても、体と心が元気であればとりあえず何とかなります。そのために、健康診断や人間ドックに支払うお金。それと同時に順位2位である、楽しく過ごすためのお金をまずは確保すべきと考えます。これらが程度の差こそあれまったく捻出できなければ家計は早晩破綻します。

次に大切なのが順位3位の生活費の確保です。頭金ゼロで家は建ちますが、何かあった際生活費はドンドン出ていきます。それを保障する保険もありますが、最低生活費の半年分くらいは確保したいものです。

ようやく4位と5位に保険や積み立てが入ってくるという形です。

いかがだったでしょうか?

家を建てたい。貯金を頑張りたい。素晴らしいことだと思いますが、まずは地に足を着けて何が自分にとって一番大切なことか、お金を使わなければいけないことかをよく考えてプランを組んでいきましょう。

 

過去の私がそうですが、金は命より重くありません。某漫画ではそんなことを言っていましたが、体と心をすり減らしてローンの返済や、投資、貯蓄に頑張っても本当に手に入れたい生活にはならないはずです。無理をせず、根性出さず、出来ることから始めてみましょう。

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私は借り換えたほうがいいの?

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

北海道のほうでは猛吹雪のようですが、茨城県は毎年恒例のからっ風がビュービュー吹いています。この記事は筑西市のマクドナルドで書いていますが、こちらも毎年恒例のグラコロが販売されています。ふわとろでとてもおいしいです。

さて、今日は最近多い質問から記事にしていこうと思います。住宅ローンでも保険でもご相談していただける方にほぼ毎回聞かれるのですが、

「うちって借り換えたほうがいいの?どれくらい得するの?」

この質問からご相談がスタートすることがほとんどです。

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結論だけ先にお話しすると以下の方が借り換えた場合効果が大きいと言われています。

  • ローンの残り期間が10年以上
  • ローンの残り金額が1,000万円以上
  • 現在との金利差が1%以上

ちょっと検索すると上記のような方が対象ですと大きく謳った銀行の借り換え広告を見かけることもあると思います。1,2,3の条件をすべて満たす方は今すぐ見直ししたほうが良いですが、それ以外の方はどうしたらよいでしょうか?

あくまで私個人の意見ですが、まず一番重視しなければいけないことは住宅ローンを見直してどうしたいかだと思います。

一般的に借り換えや金利引き下げを行うと月々の負担が軽くなります。例えば月10万円返済していたものが9万円になるなどです。また、返済期間も短くなることがあります。いずれにしても家計にとって大きなプラスですから住宅ローン見直しの効果はすごいのです。すごいのですが、得して払うお金が少なくなってよかったねぇ~では結局得したお金や払わずに済んだお金はいつのまにかどこかに消えてしまいます。ほぼ間違いなく無駄遣いに消えます。

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だからこそ、住宅ローンを見直して得したお金はどうしたいかをあらかじめしっかり決めておくべきなのです。家族での外食を一回増やしてもいいですし、貯めて家族旅行に行ってもいいです。別に得したお金をすべて貯蓄することがいいことだとは思いません。せっかく見直して得したのですから無駄遣いではあまりにも寂しいです。

また、あらかじめ得したお金で何しようと決めておけば面倒な借り換えの手続きも多少はスムーズに行えるものです。

見直ししてどうしたいか?

住宅ローンに限らず保険も同じことが言えますが、せっかく得したお金です。しっかり計画を建てて使いたいものですね。

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1日でも遅れてはダメ

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

12月も2週目に入り街は徐々に年末モードな雰囲気になってきました。この記事は茨城県神栖市のスタバで書いていますが、店内は賑やかなクリスマスソングが流れています。一年過ぎるのも早いものですね…。

 

さて、今回のブログは住宅ローンの延滞についてです。

延滞って何?と思われるかもしれませんが、要は返済の遅れです。

 

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例えば今日が返済日だったとして、口座にお金が無いと引き落としできませんよね。その場合、明日以降引き落としが再度かかったり、自分で振り込んだりするわけですがこれが延滞(返済の遅れ)となります。

一日くらいいいじゃん…と思うかもしれませんが、借り換えを考えている場合にこの延滞が大きな足かせになってきます。というのも、ほとんどの金融機関は借り換えの条件として直近一年以内の延滞がないことが条件になっているからです。一部の金融機関は直近6か月以内で見てくれたりはしますが、基本的に延滞はN.G.です。

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なかには延滞していた場合でも理由がはっきりしている場合に限り審査の土俵に立てる金融機関もありますが、経験上厳しい場合が多いです。過去、延滞したことある方を借り換え成功に持って行ったこともありますが、とても大変でした。

 

たった一日の延滞で借り換えできるタイミングが狂ってしまうことがありますので、住宅ローンに限らずローンの返済はくれぐれも延滞しないようにお気を付けください。

 

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変動VS固定

こんにちは。

K2FP事務所の栗山です。

「変動と固定どっちがいいんですか?」

住宅ローンのご相談を受けると必ず聞かれる質問です。

 

今までは正直変動推しでした。(ちゃんと理由もありますよ。後述します)

ただ、ここまで固定の金利が下がってくると固定でもいいなと思うようになりました。特に省エネや耐震住宅を建築予定の方はなおのこと固定がオススメになりそうです。

 

さて、最初に書いた変動推しの理由ですが、そもそも住宅ローンの金利って何を基準に決めているかご存知ですか?

金利が変わる要員は変動金利の場合は短期プライムレート。固定金利の場合は長期国債(新発10年物国債)がそれぞれ変動要因となっています。

で、この短期プライムレート(通称短プラ)ですが、銀行が企業(優良で儲かってる)にお金を貸すときの金利のうち1年以内の短期間で貸し出す金利のことです。要は銀行が短期でお金を貸すときの金利ですね。

さらにこの短プラはそもそも日銀の決める政策金利をもとにして決まっているので、言い換えれば

変動金利は国(日銀)が決めている

ような感じです。

よく「変動にして金利が上がったらどうしよう」という話は聞きますが、国がいきなりどかーんと金利を上げたりする可能性は極めて低いです。

一方、固定金利は長期国債が変動要因です。市場で売り買いされているものは国といえどもどうにもできません。(介入はできますが)

ちょっと前(1年くらい)までは変動と固定の金利差が大きく、変動金利の上昇見込みがないと私は思っていました(バブルのような時代が直近で来るとは思えないし、上昇要因が見当たらないので)

しかも、仮に10年後変動の金利が上昇したとしてもローン残高は減り続けているわけです(毎月返済していますからね)ということは上がった金利は減ったローン残高にかかってきますので、借り入れ当初のローン残高で「金利が上がったらどうしよう」と考えること自体おかしいです。また、10年スパンで考えて、もし金利が上昇して来たらその時点で借り換えもできますね。

これですべてではありませんが、以上のような理由で変動を推していました。これと同時に変動と固定の金利差分を毎月貯金して将来の繰り上げ返済もしくは老後資金に充てるようなプランもよく立てていました。

しかし、ここ最近はマイナス金利政策の影響で長期国債の利回りもガンガン下がっています。下がり続ける長期国債の利回りの影響を受けて、5月のフラット35(21年以上35年以下融資率9割以下)は1.08%です。変動の5月現在の平均金利は約0.7%です。

その差約0.3%。1年位前だと0.8%くらい固定と変動は金利差がありました。マイナス金利ってすごいですねっていう話はいずれするとして、冒頭でも書きましたが本当に今固定は低いです。この金利差なら固定を選択してもいいなと思ってます。

と、ここまで書いてきましたが最終的には現在の収入や支出のバランスと将来かかるお金のシミュレーションをきちんと立てて答えを出すべきです。一つだけ言える確かなことは、新築も借り換えも今は本当に住宅ローンの借り時だということです。

 

 

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